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中心市街地の課題
串間駅の再生と街の顔

 中心はどこだろうか?と思いつつ車でいつの間に
か通過してしまう。駅は閑散として人はあまり見当
たらない。入りたくなるような魅力ある店舗も見当
たらない。観光地としての面影も見当たらない。つ
まり、串間の顔が見えて来ないのである。
 都井岬を中心とした風光明美な観光地を持ちなが
ら全くその受け入れる環境が整備されていないの
で、先ずはそのイメージに相応しい街の顔づくりが
求められるのではないだろうか。

『観光都市』として自覚

 串間市は都井岬、幸島を中心とした観光都市であ
る。最盛期には新婚旅行のメッカとして大勢の観光
客が訪れていたが、次第に沖縄や外国のリゾート
地、更には国内テーマパーク等にお客を奪われ、現
在では深刻的な状況にまで落ち込んでしまってい
る。
 時代と共にニーズが変化したことも大きな要因で
はあるが、それとは別に受け入れ側の甘えと努力不
足も大きな要因と言えるのではなかろうか。厳しい
言い方かも知れないが、特にこれまで中心市街地の
商店街、あるいは行政が積極的に受け入れ対策をし
てきたとは思えない。受け入れの案内が少ないばか
りか観光都市のイメージづくりや店づくりなど観光
客を受け入れるようなサービスはほとんどなかった
に等しいのではなかろうか。
 現実は都井岬を中心とするホテルや民宿、土産物
店等の当事者たちだけが観光者の受け入れ努力をし
ていたに過ぎなかった。このような状況で観光都市
として自負できるであろうか?今地方都市が見直さ
れて来ている状況で、これらの埋もれた宝物を再認
識し磨きあげることが今望まれている。

市役所出入口と駐車場

 旧市庁舎の頃の正門は仲町商店街からアプローチ
していた。従って職員や市民は商店街を通り市役所
を利用していた。車の少ないその時代はほとんど歩
くか自転車での利用者が大半を占めていた。遠くか
らの利用者はバスや列車を利用し駅から徒歩で商店
街の中を歩いて市役所を利用することが一般的で
あった。 
 市役所を利用した市民や外来者は用事を済ませる
と商店街で買い物をしたり食事をしたりして楽しん
でいたため、商店街はいつもにぎわいを見せていた
のである。
 しかし、現在では駅と運動公園を結ぶ県道今別府
串間線から直接進入するアプローチとなり商店街を
車で通ることがない。市役所を利用する市民や外来
者は用事が済むと商店街に立ち寄ることなく直接帰
路についてしまうようになってしまった。
 特に職員の駐車場も市役所の裏側に設けてあるた
め、職員は裏から入り裏から出ると言った行動に
なってしまっているのである。商店街にとっては大
きなマイナスである。従って市役所の出入り口と駐
車場の関係は最も重要な課題であろう。

アメニティの欠如

 街なかを歩いて楽しいだろうか?実際、車は頻繁
に通っているものの人陰がまばらである。歩く人の
為の歩道、ベンチ、木陰、ミニ広場、休憩施設、ト
イレなどのアメニティの施設がほとんど整備されて
いない。
 自分が歩きたくない街を誰が訪問するだろうか?
誰も歩かない街はにぎわいはなく活力もない。この
ような街、商店街は衰退して当然かも知れない。
従って、行きたくなるような、遊びたくなるような
アメニティ空間の創出が求められる。

旧寿屋の行方
 
 街の中に大型店舗が撤退し廃虚になっている。中
心部に大きな廃虚があると街全体の活性化に大きな
影響を与える。当時は一番のにぎわいがあり、街の
活性化に大きな影響力を持っていた。しかし、一度
大きな商業施設が廃虚になると全く人の流れが変
わってしまった。このまま放置するわけにもいかな
い。しかし、一体どのような使い方や活用方法があ
るのだろうか?横に市民駐車場が併設されている。
これらと一体的なまちづくりの視点から考える必要
があるのではなかろうか。

天神川の氾濫と環境整備
 
 大雨が降ると直ぐに氾濫し、商店街は浸水を繰り
返してきた。その天神川がようやく改修される運び
となった。また、遠い昔から『川やきれいな水』、
のあるところを求めて人は生活してきた。しかし、
生活の向上と共に多くの生活排水が川に流れ出し、
川は次第に汚れを増して来た。さらに車の普及と共
に道路や駐車場が舗装されて雨水を一挙に川へと流
すようになっていった。その結果、河川の水嵩は一
挙に増し洪水を起こす結果となったのです。洪水を
防ぐために護岸をコンクリートで固めるなどして洪
水対策を行ってきた。結果的には、雨が降ると急激
に水嵩が増えそれを防ぐため又護岸を高くすると
言ったイタチごっこをこれまでに繰り返してきたの
です。
 更に生態系を失った川は汚れを増し悪臭を放つよ
うになってきた。このような状況になると人は川か
ら次第に離れてしまいます。人の目に触れないよう
になると汚染は拍車をかけるように進み、街の下水
道と化した。今こそ生態系のある豊かなきれいな水
を取り戻すと共に住民に親しまれるような親水性の
ある河川にしなくてはならないのではなかろうか。

旧吉松邸の保存再生

 旧吉松邸は仲町の中心にあり毎年、7月23日には
愛宕まつりが盛大に行われている。子供から大人ま
でそして家族連れで夜に楽しめる愛宕まつりは串間
市の夏の風物詩となって定着している。過去におい
ては、私的な祭りであったため市民のまつりとして
はあまり認知されていなかった。
 ところが平成15年に旧吉松邸が串間市に売却され
一ることとなったが、一時は他人の手に渡り愛宕ま
つりも危機的な状況となった。しかし、串間市が買
い戻すたことで、多くのボランティアの力で無事に
愛宕まつりが存続することとなった。民間から行政
の手に渡ったことで市民に親しまれる利活用が望ま
れる。
 旧吉松邸は商店街の中心部に位置しており商店街
の活性化に繋がると共に、市民に親しまれる施設と
してのアイデアが望まれるところである。

お祭り広場の迷走

 毎年のように行われている市民秋祭り。串間市の
最大イベントであり、パレード、作品展示、地場産
品販売などが開催され集客も多いが、現在では一同
に会する大きなイベント広場がなく分散されて開催
されている。消費者にとっては一ケ所に集積でき、
いつでも自由に人の集う広場が望まれて当然であろ
う。

串間駅
串間駅コンコース
JR日南線 列車
串間市役所入口(旧)
駅前交差点