JA都城荒茶加工施設
宮崎県三股町  2007.3月 完成 4月より稼動
用途 荒茶加工施設

構造 鉄骨造平屋建て

規模 5668m2

宮崎県三股町に完成した日本最大級の
 荒茶加工施設である。

100haの茶畑で収穫された生葉を完全自動システムの近代的な設備で荒茶として加工する。

産地管理施設
コートの潤い空間

 建物の中心にコートを設けることで通風、採光、潤いの空間を創出することができました。昼間どこの部屋に於いても人口照明を使う必要がなくとても明るくそして何よりも経済的効果が大です。
 また、コートに緑を入れる事で眼に優しく快適な環境づくりができたものと思います。コートを囲むように展示コーナーや休憩コーナーが設けられているがこの空間はお茶の商品発表の場であり農家の情報発信の場として活用できます。壁面には掲示板がありこれらと一体的に活用することで、お茶の販売拡大並びに業界発展の情報発信基地として期待されます。
【蔵をイメージ】

 お茶工場と言ったらスレートづくり、倉庫のイメージが連想され、農業施設の環境においては貧弱なイメージさえ受ける。
 この施設は農業の魅力、働く場の環境整備づくりを行うと共に、お茶のイメージアップを図ることができるデザインを心掛けた。外観全体を黒に統一し、正面の吊り材やシャッターなどに赤色を使うことで重厚なイメージとシックでオシャレな感覚を与えた。
【霧島山嶺の山並みをモチーフにしてイメージした換気塔屋根】
周囲を雄大な霧島山嶺山並みが取り囲み、都城の盆地を形成している。この山並みの風景をモチーフにして施設の換気塔屋根のデザインを行った。一つ一つの屋根はそれぞれ高さ大きさが異なり、隣接する屋根と重ならないようにランダムに配置してある。そのことでどの方向から眺めても山並みが重なったような立体的な空間を創りだす。
基本設計