家族全員で玄関ポーチに足跡をつけ、思い思いに色とりどりのガラスタイルを埋め込む。
住まいづくりを建築業者まかせでなく自ら参画し家づくりをおこなうことで住まいに対する思い入れの深さが大きくなる。こどもたちにとっては恐らく一生の思い出として深く心の中に刻まれていくものと思う。
6帖ちょっとの狭い居間の空間をできるだけ広く使えるように引き込みのガラス戸とし、廊下および階段を一つとして捉え大きな空間を構成した。階段の昇り口は手摺をなくし開放的な階段とすると共に腰掛けることのできる階段とした。
この建物は住宅とアトリエ(ピアノレッスン)で構成されている。こどもが小さいため道路に飛び出さないよう、木製の塀をつくりその中で、こどもたちが自由に遊び回る事ができるよう芝生の庭としました。また、いつもお母さんがいる台所からはこどもの様子が見渡せるようなレイアウトとしました。
この住まいはこどもの教育、しつけが日常的にできるような配慮を施しました。
玄関から帰ってくると台所を通りお母さんの顔を見てから2階のこども部屋へと上がるようになっている。居間の吹抜け空間は2階のこども部屋とつながり、双方の声や明かりが漏れ常に気配を感じるようになっています。
つまり、1階と2階が同じ屋根の中に住んでいる家族であることを意識させる住まいとなっている。